CATV屋さんがスマホを売る時代

どうやら、全国のCATV屋さんの団体である、日本ケーブルテレビ連盟がIIJと組んでMVNO事業へ参入するらしい。

日本ケーブルテレビ連盟とIIJが協業、CATV向けMVNO基盤を構築へ

日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は協業し、全国のケーブルテレビ事業者向けにMVNOプラットフォームを提供、CATV利用者への低価格スマートフォンサービスの展開を支援すると発表した。

 今回の協業は、ケーブルテレビ事業者が、ユーザーに対し、低価格スマートフォンサービスなどのMVNOサービスを提供できる枠組みを整備することが目的。ケーブルテレビ事業者のニーズをJCTAが取りまとめ、IIJがMVNOプラットフォームとして提供することでケーブルテレビ事業者のMVNOサービスを支援するほか、端末調達もJCTAが取りまとめることでコストを抑えた調達を図る。

ここでCATVが束になってMVNOやスマホ販売に参入するのかと思ったけれど、先日、IT系サプライメーカーのエレコムもMVNOに参入していたように、どうやら、猫も杓子もMVNOって時代が到来したようだ。

MVNOへの参入が増えているといっても、表に立っている事業者がインフラを用意するわけでもなく、既存顧客へのアプローチの手段があるとか、ブランドやコールセンターなどの既存のアセットを活用できるというメリットくらいしかなさそうな気もするが、モノを売って終わりというビジネスモデルの企業にとっては、月額課金のストック型のビジネスモデルは魅力なんだろう。

ただ、MVNOの多くは、IIJやntt.com、フリービットみたいにDoCoMoのデータセンターまでネットワークを引っ張り込んでいる事業者のインフラを借りることになるわけだし、結局は、そういったMVNOプラットフォームを提供している事業者同士の競争が背景にあることは見逃せない。DoCoMoがMVNOプラットフォーム事業者に対しては、接続しているネットワークの帯域幅で課金していることを考えると、MVNOプラットフォームとしてどれだけ太い帯域幅を用意できるかというのはかなり重要なことで、大きな帯域幅を確保できると、例えば、IIJmioのように高速通信できるデータ容量を倍増(端的には、高速通信できるデータ容量を倍増しても、原価は必ずしも倍にはならない)するといったことも可能になるんだろう。価格が似たり寄ったりである状況であれば、それを背景に競争を優位に進めることができるはずだ。

ということは、MVNOプラットフォーム事業者によってB2C事業者をMVNOに参入させるインセンティブが働くことになるので、さらにMVNOへの参入が増えることになるだろう。そして、多くの加入者を獲得できたMVNOプラットフォーム事業者が勝ち、後塵を拝した事業者が撤退に追い込まれていくという、IT業界のいつものパターンに陥りそうな気もしてくる。

台風19号の影響からの復旧マップ

DoCoMoのサイトに「台風19号の影響による復旧エリアマップ」(でも、URL的には台風19号に限らず汎用的に使われてそうではあるかな)ってページがあった。

それを眺める限りでは、奄美大島の一部や沖縄本島の一部などでDoCoMoのサービスが使えなくなっているエリアが発生しているようで、台風19号の勢力の強さを物語っているような気がする。それも海沿いの小さな半島がまるごとグレイになっていたり(つまり基地局ダウン中)するので、ちょうど基地局ごとに穴が空いているような印象だから、なんだかリアルな感じがする。

PC事業を巡って、SONYがレノボと提携か。

どうやら、PC事業の再編の流れが加速しそうな雰囲気だ。

ソニー パソコン事業でレノボと提携交渉 NHKニュース

「ソニー」は、「VAIO」ブランドで展開するパソコン事業について、中国のIT大手「レノボ・グループ」と、海外事業を手がける新たな合弁会社を設立する方向で交渉に入るなど、事業の抜本的な見直しを検討していることが明らかになりました。

そういえば、昔々、IBMが始めたPC事業を引き取ったがレノボ。PC事業の方向性がよくわからなくなっていたNECと、PC事業の合弁事業を始めたのもレノボ、(行き詰まっている感のある)IBMのx86サーバ事業を引き取るのもレノボ、そして、やっぱりどうしようもなくなりつつあるSONYのPC事業の相談先もレノボだったようで。SONYのVAIOのブランド力もPC自体の需要の低下(…と、おそらくAppleのMac)には勝てなかったんだろう。

しかし、縮小気味だけどゼロにはならなさそうなマーケット、それも古くからやってる人が逃げだそうと考えているような状況におけるレノボの存在感はなんなんだ、と。行き詰まりかけてる人達がとぼとぼ相談しに行って、重い荷物を下ろしてくる…そんな駆け込み寺のような感じがなかなかステキだ。

ドコモはパケ詰まりが多いらしい。

ITmediaの記事「「iPhone 5c」パケ詰まり率はドコモがワースト――MMD研究所調査によると、3キャリアのiPhone5cを使ってネットワーク品質を測ってみたら、ドコモが一番アレでした。ということらしい。

なんかこう…ネットワークの品質には自信がありますっていう雰囲気だったドコモと、ネットワーク品質が悪いと言われて改善に努めてきたソフトバンクの格差が、いつの間にか逆転しているあたりが、イノベーションのジレンマっぽい雰囲気でなんとも微妙ではあるけれども。

ドコモのAndroidを使っていても、ブラウザの読み込み中にネットワークからの読み込みが微妙な進捗で止まってみたりすることがあるので、例えば、どこか他のキャリアとの比較ではなく、絶対評価でドコモのネットワークは速くて安定してますか?とか聞かれたとしても、Yesとはちょっと答えづらいし、満足していますか?と聞かれてもYesとは答えづらい。なんかいろいろと単なる土管屋にはならないようにサービスやコンテンツを売ろうと努力しているけれど、それは屋台骨としてのケータイネットワークがしっかり運営できていて、顧客がいる状態を前提としているはずなんだけどなぁ…。

NEC、ビッグローブを売却か。

少し前に、スマートフォン事業からの撤退を発表した、NECがISPのビッグローブを売却するつもりらしい。

NECは、傘下でISPを運営するNECビッグローブを売却する手続きに入ったと、事情に詳しい関係者が明らかにした。売却額は数百億円を見込んでいるという。

そういえば、電機大手各社って、(規模の差こそあれ)ISP事業を手がけていた。例えば、SONYのSo-netや、富士通のniftyなどは、まだ運営主体が変わっていないISP群だが、一方、PanasonicはHi-HoってISPを運営していたが、現在はIIJに売却済みだし、先日も、三洋電機のSAN-NETが売却されるというニュースを見た気がする。そして、今回のNECのビッグローブの売却。ヤバくなったところが手放しているという雰囲気はあるんじゃないだろうか。

電機メーカーにとって、ISP事業は、事業規模はさほど大きくないにしても、(家電事業やテレビ事業なんかとは違って)放っといても一定の収入が入ってくるメドが立つわけで、本業立て直しの起爆剤にはならないけれど、とりあえず、キャッシュが欲しい状態の時には売却しやすいってことなんだろう。特段、ISP事業と電機メーカーの本業の間でシナジーらしいシナジーもなさそうとなると、尚更かもしれない。

そういえば、インターネットのはるか昔、パソコン通信のPC-VAN時代から使っているユーザーからすると、今回のニュースはなかなか感慨深いところもあるかもしれないな。

さて、BIGLOBEはどこか買収するんだろうというのはなかなか興味深い。個人的には、いつの間にか規模を拡大してた、OCN(NTTコミュニケーションズ)あたりが巻きとるんじゃないかという気がなんとなくしないでもない。

いずれにせよ、フレッツ網が引き終わっている状態では、これから新規顧客の数が膨らむ期待感はなく、ISP間のスイッチングコストも小さくないことから、ISP事業のシェア拡大ってなかなか困難だろう。シェア拡大を狙っているISPがあるなら、ビッグローブの買収はかなり有効な一手になるはずだ。

ドコモ、iPhoneを発売するも流出止まらず

そういえば、RBB todayにこんな記事がでていた。「新型iPhone緒戦はauが勝利、ドコモの流出止まらず……9月契約者数

電気通信事業者協会(TCA)は7日、携帯各社9月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。MNPではKDDIが23ヵ月連続でトップとなったほか、NTTドコモは契約者数で過去最大、66,800件の純減となった。

ドコモとしては、自社の端末ラインナップにiPhoneがないから流出が止まらないと考えていたんじゃないかという気がするが、実際には同じiPhoneを使うのでもドコモ以外のキャリアがいいという顧客が少なくないということだろう。…とはいえ、9月の下旬に発売したはずだし、いきなり多くのユーザーが手にできたわけではないだろうから、ちゃんと見るなら10月のデータから…かもしれないが、意外とインパクトがなかったように見えるのは確かかもしれない。

ただ、キャリアメール(SPモードメール)がちゃんとプッシュ配信セットで使えるようになるのが来年1月とのことなので、ドコモとしてはそれまでは、まだ「(ラインナップに)iPhoneがあっても選んでもらえない」という現実を様子を見る可能性があるような気がする…が、その頃にユーザーがいなくなっているという事態になってなきゃいいんだけど(汗)