少し前に、スマートフォン事業からの撤退を発表した、NECがISPのビッグローブを売却するつもりらしい。

NECは、傘下でISPを運営するNECビッグローブを売却する手続きに入ったと、事情に詳しい関係者が明らかにした。売却額は数百億円を見込んでいるという。

そういえば、電機大手各社って、(規模の差こそあれ)ISP事業を手がけていた。例えば、SONYのSo-netや、富士通のniftyなどは、まだ運営主体が変わっていないISP群だが、一方、PanasonicはHi-HoってISPを運営していたが、現在はIIJに売却済みだし、先日も、三洋電機のSAN-NETが売却されるというニュースを見た気がする。そして、今回のNECのビッグローブの売却。ヤバくなったところが手放しているという雰囲気はあるんじゃないだろうか。

電機メーカーにとって、ISP事業は、事業規模はさほど大きくないにしても、(家電事業やテレビ事業なんかとは違って)放っといても一定の収入が入ってくるメドが立つわけで、本業立て直しの起爆剤にはならないけれど、とりあえず、キャッシュが欲しい状態の時には売却しやすいってことなんだろう。特段、ISP事業と電機メーカーの本業の間でシナジーらしいシナジーもなさそうとなると、尚更かもしれない。

そういえば、インターネットのはるか昔、パソコン通信のPC-VAN時代から使っているユーザーからすると、今回のニュースはなかなか感慨深いところもあるかもしれないな。

さて、BIGLOBEはどこか買収するんだろうというのはなかなか興味深い。個人的には、いつの間にか規模を拡大してた、OCN(NTTコミュニケーションズ)あたりが巻きとるんじゃないかという気がなんとなくしないでもない。

いずれにせよ、フレッツ網が引き終わっている状態では、これから新規顧客の数が膨らむ期待感はなく、ISP間のスイッチングコストも小さくないことから、ISP事業のシェア拡大ってなかなか困難だろう。シェア拡大を狙っているISPがあるなら、ビッグローブの買収はかなり有効な一手になるはずだ。