カテゴリー : ひとりごと。

マイクロソフトのURL短縮サービスがちょい微妙。

Twitterの盛り上がりの裏側で、ひっそりと雨後の竹の子状態になってるURL短縮サービスにマイクロソフトが参入したらしい。

マイクロソフトもURL短縮競争に参戦:でも短縮用URLのbinged.itはbing.comより長いですから?!:
http://jp.techcrunch.com/archives/20100115bing-url-shortener/

上記の記事より。

英国のMy Microsoft Lifeというブログの記事によると、マイクロソフトBingの従業員たちがbinged.itというURLを使ったツイートを投稿し始めたようだ。

まぁ、マイクロソフトのBingと関係ありそうなURLだなぁ…というのはなんとなくわかるけど、bit.lyなどがドメイン部分が既に短いのに対して、マイクロソフトのURL短縮サービスのドメイン部分は微妙に長いような感じ。

URLのドメイン以降のパス部分には、URLと1対1対応する文字列が入るわけだから、URLを短縮すればするほど長くなっていく部分。基本的にURLのドメイン部分が長いと、いろんなURL短縮サービスを使って同じURLを短縮して比較した場合、マイクロソフトのURL短縮サービスから出てくるURLが長くなってしまいやすいような気がする。

…まぁ、そんなことをいってもわずかな差ではあるのかなという気もしつつも、一方、こういうシンプルなユーティリティ系のサービスって移行するメリットが見えにくい(どのサービスを使っても結果がほとんど同じ)気がするので、先行者の優位性が効きそう。マイクロソフトが今頃参入して、bit.lyあたりからどれだけユーザーが奪えるんだろうという気もするなぁ。

GoogleのPublicDNSサーバ

GoogleがDNSサーバを公開したそうな。

Google,高速DNSサーバー「Google Public DNS」を公開:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091204/341531/

まぁ、cacheがexpireする前に更新しておけば、問い合わせに時間のかかるDNS問い合わせを回避できる(ま、問い合わせ自体にはやっぱり時間はかかるんだろうけど、ユーザには影響ない)から、確かに速いような気はするし、他にも普通のBINDよりも凝った作りになってそうなんだけど、凝ったサーバに太平洋を越しに問い合せることを考えると、日本にもGoogleのデータセンターを置いてくれないかなぁ…とふと思う。

Googleが日本とアメリカの海底ケーブルにお金を出してることを考えると、Googleは日本からのトラフィックを無視していないわけだから、コストが折り合えば、日本にデータセンターを構えることもあり得るんじゃないかと思うけれど、どうだろうか。

Googleのデータセンターは、寒くないという記事をどこかで読んだ気がするので、いっそ(外気の循環でデータセンターを冷やせるかもしれない)北海道とか東北とかありじゃないかなぁと思うし、そういった地方とデータセンターと首都圏との間のネットワークも太平洋間海底ケーブルよりは安いんじゃないかと思うけれど、日本の通信業界の実態敵にそうでもなかったりするんだろうか…。

そういえば、一時期、地方自治体とかが地域IXとかやってデータセンターを誘致しようとしてたけれど、あれ、どうなったんだろうか。

今、注目を集めている「クラウド」と言われるものには、膨大なサーバが必要で、それは必然的に膨大なラックが必要になり、データセンターも巨大化せざるをえないんじゃないか(もちろん、分散してもいいけど、コスト的には1個にまとまってた方がよさげ)という気がする。それに、都内とか、首都圏近郊にデータセンターを置いてしまっては、コスト的にAmazonとかMicrosoftに勝てないだろうから、地方の巨大データセンターとかありだと思うけれどなぁ…。

次世代スーパーコンピュータと基礎研究。

なんとなく、ホリエモンのBlogを読んでたら、こんなエントリーを見つけた。一応、野党の自民党の参議院議員によるエントリーらしい。

国家戦略なき政権は国益を損する。:
http://blog.livedoor.jp/t_ichiro01/archives/51541431.html

理化学研究所の野依さんの講演を引用した上で、

ノーベル化学賞受賞者である野依先生の話は実に説得力があります。

…とのこと。

あー、「ノーベル化学賞」を受賞したら、無条件に発言に説得力が増すのだろうか…という突っ込みはさておいて(汗)野依さんが理化学研究所の理事長であることはやっぱり踏まえなきゃいけない気がするんだけど、与党のやることなすことを批判したくてしょうがない野党の人たちが、思考停止してネタに使ってるだけという印象が強いなぁ…。

とりあえず、私はスーパーコンピュータを使うような研究開発をやったことがないので、さっぱりわからない門外漢であることを踏まえてもらって、野依さんの発言を引っ張ってみると、

次世代スーパーコンピューターは科学技術の頭脳であり常に(一位を目指して)勝ち続けなければならない。外国から買えばいいとの発想は不見識極まりない。

との発言は、なぜそうなるのかよくわからない。

まず、スーパーコンピューターで勝ちつづけなくてはいけないと言っているが、スーパーコンピューターで日本が1位だったことって、そうないような気がするんだけど、それだけで日本の科学技術の敗北としてしまっていいのかという気がするし、仮に負けているとしても、その原因がスーパーコンピューターの性能競争の敗北であるというだけでは説明しきれない気がする。

…で。

ふと、東京工業大学が作ったPCクラスタのTSUBAMEと、地球シミュレータのことを思い出した。

どうやらスーパーコンピュータというものは、計算する対象によって最適化されているようで端的な計算能力だけで比較してもナンセンスかもしれないのだが、とりあえず、Wikipediaの地球シミュレータのページにはこんなことが書いてあった(…ま、Wikipediaの信憑性ってどうなんだっけって議論もあるけれど…)

2006年から運用されている米AMD社製Opteronプロセッサを用いた東京工業大学のPCクラスタTSUBAMEでは、単純にLINPACK性能のみで比較すると導入費用20分の1、電気代5分の1、計算速度1.6倍となる。

TSUBAMEは、AMDのプロセッサを使ったSunのサーバを並列化したもので、言うなれば、外国製の汎用品を集めて作ったモノで、一方の地球シミュレータはNEC製のプロセッサで、NEC製のOSが動いてる、国産の正当派スーパーコンピュータといった感じだろうか。素人的には、きっと野依さんが求めているのは後者なんだろうなと思う。

導入費用が20倍かかって、電気代が5倍(…電気代はささいな問題なのかも…)もかかるのに、外国産の汎用品の組み合わせに計算速度で勝てない、国産の正当派スーパーコンピュータの存在価値はどう説明するのだろうか。また、なぜ、国産である必要があるんだろうか。

…いやいや。

ぼんやりと考えているうちに、野依さんが守ろうとしているものの本質は、次世代スーパーコンピュータではないのではないかという気がしてきた。例えば、次世代スーパーコンピュータ向けの予算を削減するのに成功した財務省が何をするかというと、同じ論理(=多額の国家予算をつっこんでるのに、パフォーマンスが目に見えないから、予算縮小。という論理)をもって、理化学研究所が得意とするような基礎研究の予算を削ろうとするのではないか。

野依さんは、そういった財務省の動きを警戒して、「次世代スーパーコンピュータ」を巡る攻防(*)辺りで、日本の基礎研究を守るためのファイヤーウォールを置こうとしてしてたりしないだろうか。

(*)今回、たまたま「次世代スーパーコンピュータ」がやり玉にあがっただけの話で、「次世代スーパーコンピュータ」に、それを「日本の基礎研究」と読み替えられるようなシンボリックな意味を見いだしたとしたら、「国産」にこだわるのもどことなくわかるような気がしないでもない。例えば、上で引用した野依さんの発言の「次世代スーパーコンピューター」を「基礎研究」もしくは「日本の基礎研究」と置き換えても成立しそうな気がするし。

この議論、単に高性能なコンピュータをどう調達するかということにとどまらないのかもしれないなぁ…と遠い目(汗)