昨今、話題になりまくっているTwitterだが、凄まじいユーザーの増加と、それに伴なうTweetの増加をどうマネタイズしているのかという点は意外と知られていないのではないだろうか。(…意外と常識?)
まぁ、一般的なWebサイトであれば、PVをマネタイズする方法として広告を思いつくが、Twitterの場合は検索エンジンにTweetをインデックス化する権利を売って、マネタイズしているとのこと。
Twitter、検索提携で2500万ドルを確保――経営黒字化の見通し:
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0912/22/news051.html
上記の記事によれば、
Bloombergは匿名の情報筋の話として、TwitterはGoogleから1500万ドル、Microsoft Bingから1000万ドルを確保する見通しだと伝えた。
…ということらしく。で、その一方、
Bloomberg BusinessWeekによると、これらの提携は複数年契約であり、これによりTwitterは今年、わずかながらも利益を確保する見込みだという。現時点で同社の営業コストは、年間2000万?2500万ドルと伝えられている。
…と。TwitterがGoogleとMicrosoftから複数年契約(2~3年くらい?)で2500万ドルを得て、Twitterの営業費用が2500万ドル/年くらいだとすると、GoogleとMicrosoftが払っている額がTwitterの経営に与えているインパクトは小さくないような気がするわけで、TwitterがGoogleやMicrosoftに与えている権利が、Twitterを運営する上で、大きな意味を持っていることがわかる。
一方、Twitterはサードパーティの開発者のために、APIを提供している。GoogleやMicrosoftがそのAPIを使わずに、Twitterに高い料金を支払うのはなぜだろうか。
まず、サードパーティ向けのAPIのドキュメントにはこんなことが書いてある。
The Streaming API provides near real-time high-volume access to Tweets in sampled and filtered form.
ずっとTwitterにつなぎっぱなしにするAPI(Streaming API)で取れるTweetは、あくまで「near real-time」であって、「real-time」ではないということなんだろう。それに、APIには呼び出しの回数制限がかかっているはずだ。回数制限がかかっているということは、タイムラインの取りこぼしが発生するリスクがあるということになるだろう。
ということは、やっぱりGoogleやMicrosoftがお金を払っているのは、「リアルタイム」にTwitterの情報を利用できる権利だろうし、Tweetの「完全性」(すべてのTweetがきっちり取得出来ること)ということだろう。ITの経済学で登場する「バージョニング」って概念で理解するのが順当だろうか。
…となると、Twitterは、サードパーティな開発者に提供しているAPIのリアルタイム性とか、Tweetの完全性を向上させたりすることはインセンティブないんだろうなぁ…。まぁ、仕方ないか(汗)